佐賀大学 専門研修プログラム スマホ用ロゴ

佐賀大学 専門研修プログラム スマホ用ロゴ

各科の専門研修プログラム

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 専門研修プログラム

お問い合わせ先

専門領域 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
電話番号 0952-34-2379
メールアドレス itoshok@edu.cc.saga-u.ac.jp

プログラムの目的

 耳鼻咽喉科・頭頸部外科は小児から高齢者まで幅広い年齢層が対象で、その領域も耳,鼻・副鼻腔,口腔咽喉頭,頭頸部と広範であり、治療手技としても外科的治療のみならず内科的治療も必要とし、幅広い知識と医療技能の習得が求められます。 佐賀大学医学部附属病院耳鼻咽喉科専門研修プログラム(以下、佐賀大学耳鼻科 PG)では、医療の進歩に応じた知識・医療技能を持つ耳鼻咽喉科専門医を養成し、医療の質の向上と地域医療に貢献することを目的としています。また2020年度プログラムから他大学との技術交流、人材交流を目的として福岡県内の3大学病院(九州大学病院、福岡大学病院、久留米大学病院)との連携プログラムを追加しました。さらには、診療技能のみならず、学会発表や論文作成を通じ、科学者としての能力を習得することも目標としています。

指導医と専門領域

専門研修基幹施設:佐賀大学医学部附属病院(年間手術 約500件)
統括責任者
山内 盛泰
指導管理責任者
山内 盛泰
専門研修指導医
  • 山内 盛泰 (准教授:鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 鈴木 久美子(講師:耳、鼻副鼻腔、頭頸部)
  • 峯崎 晃充 (助教:鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 嶋崎 絵里子(助教:耳、鼻副鼻腔、口腔咽喉頭)
専門医
佐藤 有記 (助教)
石田 知也 (助教)
首藤 洋行 (助教)
田中 成幸 (助教)

専門研修連携施設

地域医療を担う中核病院(4施設)
佐賀県医療センター好生館(年間手術 約790件、バランス良い一般診療、豊富な一般手術件数)
指導管理責任者
宮崎 純二
社会医療法人祐愛会 織田病院(年間手術 約340 件、高度な耳科診療、鼓室形成術多数)
指導管理責任者
小宗 静男
医療法人社団博文会 小栁記念病院(年間手術約300件、地域密着型の一般診療)
指導管理責任者
中島 俊之
医療法人社団高邦会 高木病院(新規、音声・嚥下、頭頸部疾患診療)
指導管理責任者
門司 幹男
九州大学病院 (年間手術約1,250件、頭頸部腫瘍手術をはじめ耳鼻咽喉科領域全般の症例が経験できるとともに、人工内耳手術など最新の人工聴覚器治療を学ぶことができる)
指導管理責任者
中川 尚志
連携施設担当者
松尾 未央子
専門研修指導医
  • 中川 尚志(教授:耳)
  • 松本 希(准教授:耳)
  • 村上 大輔(講師:鼻副鼻腔、口腔咽喉頭)
  • 小宗 徳孝(講師:耳、頭頸部)
  • 吉田 聖(助教:頭頸部)
  • 松尾 美央子(助教:口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 野田 哲平(助教:耳)
  • 橋本 和樹(助教:口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 古後 龍之介(助教:口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 土橋 奈々(助教:耳)
福岡大学病院 (年間手術約700件、耳鼻咽喉科領域全般の症例が経験できる。また、外科的治療手技のみならず、難聴や聴覚異常感の専門診療を通して、補聴器や人工内耳などの聴覚補償と聴覚支援を学ぶことができる。この他、摂食嚥下障害の診療や小児の構音障害についても学ぶことができる)
指導管理責任者
坂田 俊文
連携施設担当者
末田 尚之
専門研修指導医
  • 坂田 俊文(教授:耳、鼻副鼻腔、頭頸部)
  • 末田 尚之(講師:耳、口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 田浦 政彦(講師:鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 妻鳥 敬一郎(助教:鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部)
久留米大学病院 (年間手術約900件、耳鼻咽喉科領域全般の症例が経験できる。また音声、嚥下領域において先進的な取り組みを学ぶことができ、多くの頭頸部腫瘍手術や先進的な内視鏡下耳科手術も経験できる)
指導管理責任者
梅野 博仁
連携施設担当者
千年 俊一
専門研修指導医
  • 梅野 博仁(教授:鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 千年 俊一(准教授:耳、鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 小野 剛治(准教授:耳、鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 三橋 拓之(講師:耳、鼻副鼻腔、口腔咽喉頭)
  • 深堀 光緒子(助教:耳、鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 栗田 卓  (助教:耳、鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部)
  • 末吉 慎太郎(講師:耳、鼻副鼻腔、口腔咽喉頭、頭頸部)
【専門研修関連施設】
国家公務員共済組合連合会佐世保共済病院(年間手術約500件、地域密着型の一般診療)
指導管理責任者
吉田 崇正

募集定員:4名

研修開始時期と期間

2024年4月1日~2028年3月31日
研修を行う専門研修基幹・連携施設および研修時期・期間は、専攻医ごとに適宜変更があります。

応募方法

応募資格
  • 日本国の医師免許証を有する
  • 臨床研修修了登録証を有する(第 98 回以降の医師国家試験合格者のみ必要。2024 年 3 月 31 日までに臨床研修を修了する見込みの者を含む)。
応募期間
2023年9月1日~2023年12月31日(予定)
選考方法
書類審査および面接により選考する。面接の日時・場所は別途通知します。
応募書類
願書、希望調書、履歴書、医師免許証の写し、臨床研修修了証の写し
問い合わせ先および提出先
〒849-8501 佐賀県佐賀市鍋島5-1-1
佐賀大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
電話:0952-34-2379 Fax:0952-34-2020 E-mail:itoshok@cc.saga-u.ac.jp
URL:http://www.ent.med.saga-u.ac.jp/

プログラム概要

 佐賀大学耳鼻科 PG では、専門研修基幹施設である佐賀大学医学部附属病院(以下、佐賀大学病院)と、地域の医療を担う中核病院群である佐賀県医療センター好生館(以下、好生館)、社会医療法人祐愛会織田病院(以下、織田病院)、医療法人社団博文会小栁記念病院(以下、小栁記念病院)、医療法人社団高邦会高木病院(以下、高木病院)、さらには他大学病院として九州大学病院福岡大学病院久留米大学病院を含む8つの研修施設において、それぞれの特徴を活かした耳鼻咽喉科研修を行い、日耳鼻が定めた研修到達目標や症例経験基準に掲げられた疾患や手術を経験します。
 4 年間の研修期間のうち、1 年目は佐賀大学病院で耳鼻咽喉科の基本的知識、診療技術を習得します。加えて、佐賀大学病院は全国でもトップレベルの頭頸部がん診療を行っており,全身管理の習熟とともに頭頸部外科手術や放射線治療、化学療法など高度な頭頸部がん診療を研修することができます。2年目は4つの地域中核病院である専門研修連携施設のいずれかで研修を行います。3年目、4年目については半年を1単位とし、佐賀大学病院を含めた5つの施設から選んで研修を行います。連携施設はいずれも地域密着型で耳鼻咽喉科救急疾患も多く扱いますが、そのうち好生館はCommon disease の症例数が豊富でその手術件数も多い施設です。織田病院は全国でもトップレベルの耳科手術や聴覚医学の経験が可能です。小栁記念病院はCommon diseaseの経験とともに急性感音性難聴・めまい・顔面神経麻痺などの経験が可能です。高木病院は頭頸部手術を中心に音声・嚥下疾患の診療経験が可能です。好生館での研修を1年以上、織田病院、小栁記念病院、佐世保共済病院、高木病院での研修を半年以上行うことを原則とします。
 他大学との技術交流ならびに人材交流を希望する場合は、福岡県内の九州大学病院、福岡大学病院、久留米大学病院との連携プログラムのうち一つを選択することが可能です。この連携プログラムでは佐賀大学附属病院・佐賀県内地域中核病院を1年、残りの3年間をそれぞれの大学病院とその研修連携施設で研修を受けることができます。
 また、4年目は社会人大学院へ進学し、診療・研修を行いながら基礎研究や臨床研究を行う事も可能です。いずれの連携施設も佐賀大学医学部から通勤圏の距離にあるため、どの施設で研修していても社会人大学院に進学することが可能です。
 佐賀大学病院では、週1回の症例検討カンファレンス、週2回の術前カンファレンス,週1回の放射線治療カンファレンス,2週に1回の放射線画像カンファレンスを行っており,耳鼻咽喉科疾患や頭頸部がんの病態や手術適応,手術手技,治療概念,画像診断などを学び、日々の研修に活かすことができます。また月に 1 回行われている各診療科のキャンサーボードに参加することが可能で、全身的ながん研修を行うことも可能です。
 また、自己学習の主要な資料として佐賀大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科資料室に各種耳鼻咽喉科テキスト(和文・英文)、各種診療ガイドライン、耳鼻咽喉科全領域学術雑誌(和文)が準備されています。加えて主要な英文・和文論文はインターネット環境で閲覧が可能です。連携施設での研修中であっても、こうした資料やインターネット利用が可能であり、充分な自己学習ができるよう整備されています。
 4年間の研修中、日本耳鼻咽喉科認定学会において学会発表を少なくとも3回以上行います。また、筆頭著者として学術雑誌に1 編以上の論文執筆・公表を行います。そのために積極的に科学的根拠となる情報を収集、分析し、日々の診療に活かすよう、日頃から科学的思考、生涯学習の姿勢を身につけます。
 プログラムに定められた研修の評価は施設ごとに指導管理責任者(専門研修連携施設)、指導医、および専攻医が行い、プログラム責任者が最終評価を行います。4 年間の研修終了時にはすべての領域の研修到達目標を達成します。研修の評価や経験症例は日耳鼻が定めた方法でオンライン登録します。