佐賀葉隠肥後形成外科プログラム
お問い合わせ先
専門領域 | 形成外科 |
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電話番号 | 0952-34-2460 |
メールアドレス | d4871@edu.cc.saga-u.ac.jp |
佐賀葉隠肥後 形成外科専門研修プログラムについて
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佐賀葉隠肥後 形成外科専門研修プログラムの目的
形成外科は臨床医学の一端を担うものであり、先天性あるいは後天性に生じた変形や機能障害に対して外科的手技を駆使することにより、形態および機能を回復させ患者のQuality of Lifeの向上に貢献する外科系専門分野です。
形成外科専門医制度は、形成外科専門医として有すべき診断能力の水準と認定のプロセスを明示するものであり、専門研修プログラムは医師として必要な基本的診断能力と形成外科領域の専門的能力、社会性、倫理性を備えた形成外科専門医を育成することを目的としています。 -
形成外科専門医の使命
形成外科専門医は、形成外科領域における幅広い知識と練磨した技術を習得することはもちろん、同時に医学発展のための研究マインドを持ち、社会性と高い倫理性を備えた医師となり、標準的医療を安全に提供し国民の健康と福祉に貢献できるよう自己研鑚する使命があります。
形成外科専門研修期間と内容
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研修期間
初期臨床研修の2年間と専門研修(後期研修)の4年間の合計6年間です。 -
年次毎の専門研修計画
専攻医の研修は毎年の達成目標と達成度を評価しながら進められます。以下に年次毎の研修内容・修得目標の目安を示します。- 専門研修1年目では、一般的な医師としての基本的診療能力、および形成外科の基本的知識と基本的技能の修得を目標とします。具体的には、医療面接・記録を正しく行うこと、診断を確定させるための検査を行うこと、局所麻酔方法、外用療法、病変部の固定方法、理学療法の処方を行うことなどを正しく行えるようになることを目標とします。さらに、学会・研究会への参加およびe-learningや学会が作成しているビデオライブラリーなどを通して自発的に専門知識・技能の修得を図ります。形成外科が担当する疾患は種類が多岐にわたり、頻度があまり多くない疾患もあるため、臨床研修だけでなく著書や論文を通読して幅広く学習する必要もあります。
- 専門研修2年目では、専門研修1年目研修事項を確実に行えることを前提に、形成外科の手術を中心とした基本的技能を身につけていきます。研修期間中に1)外傷、2)先天異常、3)腫瘍、4)瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド、5)難治性潰瘍、6)炎症・変性疾患 などについて基本的な手術手技を習得します。
- 専門研修3年目では、マイクロサージャリーやクラニオフェイシャルサージャリーなどより高度な技術を要する手術手技を習得します。また、学会発表や論文作成を行うための基本的知識を身につけます。
- 専門研修4年目では、3年目までの研修事項をより深く理解し、自分自身が主体となって治療を進めていけるようにします。さらに、再建外科医として他科医師と協力の上、治療する能力を身につけます。また、言語・音声・運動能力などのリハビリテーションを他の医療従事者と協力の上、指示・実践する能力を習得します。
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研修の週間計画
基幹施設(佐賀大学医学部附属病院)の研修医1の週間予定を例として示します。月 火 水 木 金 午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後 一般外来 〇 〇 〇 〇 〇 特殊外来(足) 〇 〇 特殊外来(装具) 〇 〇 特殊外来(頭と顔) 〇 外来手術 〇 〇 入院手術 〇 〇 〇 〇 病棟回診 〇 〇 〇 〇 〇 ビデオカンファランス 〇 術前カンファランス 〇
佐賀葉隠肥後 形成外科専門研修プログラムの特徴
- 頭頚部再建や乳房再建などのチーム医療
- 足専門外来・装具外来
- クラニオフェイシャルのチーム医療
- リンパ浮腫に対するチーム医療
- 皮膚悪性腫瘍に対する再建
- 手外科外来
- 高度救命救急センターとの集学的治療
専門研修プログラムの施設群について
(専門研修基幹施設)
(専門研修連携施設)
専門研修連携施設は、診療実績基準を満たす必要があります。
- 熊本赤十字病院 形成外科(指導医:1名、症例数:384例)
- 熊本リハビリテーション病院 形成外科(指導医:1名、症例数:648例)
- 佐賀県医療センター好生館(指導医:1名、症例数:314例)
- 聖マリア病院 形成外科(指導医:1名、症例数:1,274例)
(連携候補施設)
- 社会医療法人鹿児島愛心会大隅鹿屋病院(症例数:246例)
(地域医療施設)
佐賀県 副島整形外科病院、なゆたの森病院、佐賀中部病院
(専門研修施設群)
久留米大学グループとも基幹施設同士の人事交流目的に専攻医の交互研修を行い、以下の施設で研修が可能です。
- 久留米大学形成外科 1,062症例
- 九州医療センター形成外科 178症例
- 戸畑共立病院形成外科 420症例
- 久留米大学医療センター足病変・皮膚潰瘍治療外来 88症例
- 大分県済生会日田病院形成外科 144症例
- 福岡県済生会福岡総合病院形成外科 992症例
- 飯塚病院形成外科 906症例
- 高邦会高木病院形成外科 216症例
- 宗像水光会総合病院形成外科 750症例
- 祐愛会織田病院形成外科 552症例
- やよいがおか鹿毛病院形成外科 338症例
- 社会保険田川病院形成外科 244症例


(専攻医受入数)
指導医の数は研修プログラム責任者を含めて佐賀大学医学部附属病院:3名、新古賀病院:1名、熊本赤十字病院:1名、熊本リハビリテーション病院:1名、ユニタクリニック:1名の計7名となります。
また各病院の専攻医の有給雇用枠は、佐賀大学医学部附属病院:2名、佐賀県医療センター好生館:1名、熊本赤十字病院:1名、熊本リハビリテーション病院:1名であり、年間に計5名の有給雇用枠が確保されています。今後、地域医療施設の常勤専門医が指導医になれば、連携施設となる見込みで、有給雇用枠が拡大できる予定です。
佐賀葉隠肥後形成外科プログラムの専攻医受入数は1年間に最大3名となりますが、佐賀大学グループ全体の症例数は十分であるため、より多くの症例を経験することができます。
専門研修ローテーション
(ローテーションの一例)
- 専門研修1年目:佐賀大学医学部附属病院 形成外科(1年)
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- 専門研修2年目:熊本赤十字病院 形成外科(1年)
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- 専門研修3年目:佐賀県医療センター好生館 形成外科(1年)
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- 専門研修4年目:佐賀大学医学部附属病院形成外科(9か月)、および地域医療施設:新古賀病院など(3か月)
- 専攻医は週1回の佐賀大学カンファランス(インターネット回線)に参加し、佐賀大学の症例や連携施設の症例を検討することによって、形成外科のあらゆる分野の知識や技術を幅広く習得することができます。
- 特に佐賀大学研修期間中には、臨床だけでなく基礎実験の助手など基礎研究に携わることによって、早期からからリサーチマインドを育てていきます。また、症例報告などの論文作成を行い、論文作成能力の向上を図っていきます。
採用方法
原則として11月に書類選考および面接を行い、採否を決定して本人に文書で通知します。応募者および選考結果については12月の佐賀葉隠肥後形成外科プログラム管理委員会において報告します。
佐賀葉隠肥後形成外科プログラム応募申請書応募先
佐賀県佐賀市鍋島5-1-1
佐賀大学医学部附属病院形成外科
形成外科プログラム管理委員会 宛